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東京都特派員ブログ

「東京蚤の市」に行ってきました!

2024年11月08日

有田観光協会 at 14:00  | Comments(0)  | 東京都特派員

東京都特派員ブログを読んでくださり、ありがとうございます!
今回は、「お買い物と体験とライブが融合した一大フェスティバル!」である、東京蚤の市に初めて行ってきましたので、そのレポートです!

蚤の市とは、古着やアンティークな雑貨などが一同に出店される、いわゆるフリーマーケットです。
この歴史は、ヨーロッパに古く伝わっているとされており、19世紀よりパリで続いている蚤の市が世界的に有名で、モットーは「古い物を大切にし新しい担い手へとバトンを渡していく」であり、時を超えて長く愛される品物が集っています。
「宝島」とも言われていてアンティークな一点物や普段はお目にかかれないアイテムを見つけられるイベントです。


東京蚤の市は、11月1日〜3日まで東京の立川にある国営昭和記念公園で開催されていました。
国営昭和記念公園は、東京都立川市・昭島市にまたがる国営公園のことで、面積が180haもあることから、一周するのに1時間かかる非常に大きな公園です。

初日にお邪魔したのですが、来場されている方が非常に多く、アンティークな家具やアクセサリー、絵本や雑貨など、その場でしか巡り合うことのできない一つ一つの商品に真剣な眼差しで皆さま向き合っておられました。


お店のジャンルは、非常に幅が広く、「東京北欧市」「東京アジアンタウン」「花マルシェ」「布博」「東京おやつ通り」などテーマもさまざまです。


そして、有田からは5回目の出店となる「KIHARA」さんも参加されており、多くの方が手にとって、自分に合うコップやお皿を探していました。



私も、最近欲しいと思っていた素敵な箸置きに出会い、購入させていただきました。

他にも出店されている方の中で、だいぶ昔に販売されていたであろう香蘭社のティーカップや、戦前に作られた他産地の食器が数多くあり、まさに宝の山のようでした。そして、家具なども販売されていることからも、家族で訪れている方が多く、「家のどこに置く?」や「これは色がソファーに合いそうだよね!」など、購入後のシミュレーションをされており、そのような会話が飛び交っていることもまたこのイベントの素敵なところだなと感じていました。


また、会場がとても広く、テントによって出店されていることからも、自分が今どこにいて、どのお店に行ったのかがわからなくなり、迷子になってしまうほど。
子どもが遊べるスペースや飲食の出店があることからも、一日中いても回りきれない、非常に充実感のあるイベントになっていました!


今回、東京蚤の市に行ってきましたが、蚤の市は5月と11月の年に2回開催され、東京と関西で開かれているそうです!
来年も自分の好きと出会う可能性を秘めた蚤の市にお邪魔したいと思います!
  

有田焼の魅力とものづくりを伝える展示・体験・対話イベント「ジバニイキル」に参加してきました。

2024年09月26日

有田観光協会 at 14:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
記事をご覧いただき、ありがとうございます!
今回は、東京の南青山で開催されていた「ジバニイキル」に行ってきました。
その内容を紹介させていただきます。


9月19日から21日にかけて南青山で「有田焼の魅力とものづくりを伝える展示・体験・対話イベント」が開催されていました。


そこでは、有田焼を手に取ってみることができるポップアップのような環境に加え、有田焼と美濃焼の職人の方々が意見を交わす「伝トーク」の収録もされており、開催中の三日間は非常に活気に溢れる空間が広がっていました。


私は、開催2日目の伝トークの収録にあわせてお邪魔したのですが、到着時にも多くの方が来場されており、準備されていた観覧用の席も満席の状態でした。

伝トークの中では、美濃焼を代表する商社、窯元のお二人と、有田からは藤巻製陶の藤本浩輔氏、KIHARAの木原太朗氏のお二人が登壇されていました。議論のテーマとしては、両産地の特徴や違い、共通点をはじめ、20年後の未来の姿について皆さんが考え、感じられていることを真っ直ぐにお話されていました。


特に、今回のテーマでもある「ジバニイキル」の由来となった伝トーク場所前第一回で九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長のお話は、深く考えさせられるものでした。

 

具体的には、有田焼産業が年々「地場から離れ」、「地場を越える」現状になっている今こそ、「地場に生きる」ことの可能性を捉え直す必要があるという視点でのお話は、より「地場」を見つめ直す重要性を感じるものでした。

11月頃に有田ケーブルテレビ、Web媒体などの各種メディアにて公開されるとのことです。
皆さまぜひご覧ください!


そして、伝トークの収録会場の2階では、ポップアップも開催されていました。


伊万里・有田焼窯元の若手経営者および後継者13社(名)によるチーム「NEXTRAD」(ネクストラッド)をはじめ、有田焼のショッピングモール「アリタセラ」を運営する有田焼卸団地協同組合 青年部の5社、
日本の食文化における「箸置き」の意義を見直し、日々の食卓で箸置きを使うことによる丁寧な暮らしを提案する「肥前・有田 箸置きプロジェクト」の皆さまが参加されており、贅沢な空間となっていました。

 
お話を伺っていると、参加された窯元と商社が一同に出店することが今まで無かったとのことで、今回が初となり、普段は見ることができない夢のコラボが実現されていました。


その後、レセプションパーティにも参加させていただき、来場されていた多くの方とお話をすることができ、非常に刺激に溢れ勉強になることばかりの時間となりました。

今後も東京を中心に開催されているポップアップやイベントを取材した内容を随時掲載してまいります!

ご覧いただき、ありがとうございました。  

金継ぎ体験に行ってきました。

2024年08月20日

有田観光協会 at 16:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
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皆さま。ご無沙汰しております。
東京都特派員の蒲地陽太朗です。
今回は、都内でできる「金継ぎ体験」に行ってきましたので、その報告をさせていただきます!



1日で金継ぎ体験ができる「金継ぎ暮らし」さんにお邪魔しました。「金継ぎ暮らし」さんは、都内4店舗で教室を運営されており、今回はその中でも六本木ヒルズ内で開催されていた教室で体験してきました。

「金継ぎ暮らし」さんのモットーとして、「大切な器は直して使う」というものがあります。
時代を超えて受け継いできた食器や自分が大切にしている器を修復して、また使うことの大切さを広めるために、この活動をされているそうです。

その中で、今回は金継ぎ暮らしを運営されている団体の代表も務められている萩原裕大さまにご指導いただき、持参した食器を金継ぎを通して修復する作業を体験することができました。

まず、教室が始まる前に、器の欠けや割れの状況をみていただき、修復が可能かどうかの判断やどのような手法で金継ぎしていくかについてアドバイスをいただきます。

その後、教室が始まり、金継ぎの歴史や希少性、そして現在衰退しつつある産業の現状を萩原さまより教えていただきました。
特に印象に残っているのがうるしの原料になる成分を採取するにあたり一本の木を長い期間かけて育て、取れる量が本当に僅かであるということでした。
そして、日本でも現在は採取することが難しくなっており、海外のものを利用されていることが多いことも驚きでした。

萩原さまから色々と金継ぎに関わるお話を伺ったあと、いよいよ実際に金継ぎ体験に入ります。

今回は1日体験の「簡易金継ぎ」を体験しました。
通常は簡易金継ぎしたものは使用する道具によっては観賞用としてしか使えませんが
「金継ぎ暮らし」さんでは全ての道具が食品衛生基準法をクリアしているとのことで、金継ぎ後も食器として使用できるそうです。
詳しくはコチラ→https://kintsugikurashi.co.jp/howto/workshop/


特殊な接着剤を用いて、大きく割れた部分をくっつけていきます。


金継ぎ暮らしさんが独自に開発され、漆に近い成分によってできている合成うるしを使い、筆を使って金粉をつけていきます。


割れではなく、欠けの場合はエポキシパテという粘土素材のものを欠けた部分に補い、接着させた上で合成うるしを塗っていきます。

実際に漆を使って金継ぎを行った場合、手のかぶれなどの炎症反応が起きてしまうことや、作業を行った後に時間をおかなくてはいけないということから長期間になってしまうのですが、
1日体験の場合は合成であるため手の荒れの心配もなく、その日のうちに持ち帰ることができるので、ぜひ興味のある方は、一日金継ぎから体験されることをおすすめします!

今回の体験を通して、自分の好きで愛用している食器がもし割れてしまったり欠けてしまった時に、処分するのではなく、「直して使う」こともできるのだという新たな選択肢に触れることができました。


金継ぎのもととなるうるしは非常に貴重で日本でもなかなか採取することができず、年々衰退にあるという現状を目の当たりにし、「食器を作り、使ってもらい、直して次世代に繋いでいく」という流れをより多くの人に知ってもらう機会の重要性を感じました。

体験金継ぎなどで、焼き物を作り・提供している産地でその後のケアも行える機会を確保できると、長く世代を超えて大切に器が受け継がれていく社会ができるな、と実感する機会になりました。

ぜひ、皆さんもお気に入りの食器だけど欠けや割れが気になって使えないと食器棚にしまっているものを取り出して、金継ぎの体験に行かれてはいかがでしょうか?(※一般的に簡易金継ぎは観賞用で、食器として使えない場合もあるので体験の際は要チェックです。)

10日間、完全にうるしがつくのを待ってから、開封した食器がこちらです。





今回取材させていただいた企業さま
「金継ぎ暮らし」の株式会社八意さま
https://kintsugikurashi.co.jp/  

渓山窯フェアに行ってきました

2024年06月10日

有田観光協会 at 11:58  | Comments(0)  | 東京都特派員
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特派員ブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今回は、渓山窯さんが新宿伊勢丹で「渓山窯フェア」を開催されていたので、取材に行って来ました。
その内容をお伝えいたします。



渓山窯フェアは、昭和32年より有田町でやきものを作り続けられている渓山窯さんが、5月29日から6月11日まで新宿伊勢丹で開催されている夏の巡回展です。
伊勢丹本館5階の和食器売り場に着くと、色とりどりの素敵な有田焼の数々が来る人をお出迎えしてくれます。

私が滞在していた30分ほどの間にも、多くの方が有田焼の美しさに思わず足を止めて、じっくり眺めていました。


通常の催事の場合、期間が1週間ほどであるのに対して、渓山窯さんは2週間という長い期間出店されることから、多くの方との出会いや再会があり、日々楽しい時間を過ごしていると、会長の篠原康年さんにお話を伺うことができました。




今回、フェアに到着時、海外から旅行でいらしていた方々の対応を篠原さんがされており、有田焼の特徴や魅力をお伝えしていました。篠原さんのお話をもとに旅行客の方も多数の食器を手に取って悩まれていました。

対応後、篠原さんにお話を伺うと、決して中国語ができる訳ではないが、「言語の壁」を超えて魅力が伝わったと教えてくださり、やきものという五感を使って楽しむものだからこそ、言語の枠を超えた繋がりが生まれている姿に、感銘を受けました。
ライフスタイルの変化によって、使われる食器の形は変わってきているが、中国などの食文化が近しい国からの旅行客の方々にとっては、有田焼の魅力に惹かれ、購入されているというお話も伺うことができました。


そして最後に、「コロナ禍以前との比較」についてご質問したところ、確かに海外の旅行客はコロナ禍は少なくなったが、その分自分たちの食器を昔から使ってくださる方々の支援が変わらずあったからこそ、
大きな影響がなく催事が続けられているというお話があり、国内外を問わず、有田焼を通して食の豊かさを提供されている渓山窯さんの魅力を改めて感じることができました。


また、帰り際に、ふと目に入った素敵な食器があり、一目惚れして購入してきました。

6月11日まで開催されておりますので、ぜひ皆さまも渓山窯さんの有田焼との素敵な出会いを探しに行ってみてはいかがでしょうか?
  

⼩説と有⽥焼(古伊万⾥)

2024年05月09日

有田観光協会 at 13:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
ご無沙汰しております!
東京都特派員ブログを読んでくださり、ありがとうございます!
読んで下さっている皆さまは、どんな4⽉を迎えられたでしょうか。

私は、⼤学2年⽣となり、キャンパスの桜を⾒るのが2回⽬となりました。
あの時、緊張して肩に⼒が⼊っていた⾃分が懐かしくもあるとともに、ほんと1週間前な気がしてならない、あっという間の⼀年だったなぁと振り返っていました。

さて、今回の記事では、「⼩説と有⽥焼(古伊万⾥)」について書きたいと思います!
最近、⾃分の中で読書ブームが到来しており、特に春休み中は好きな作家さんの本を
読み集める⽇々を過ごしていました。

そこで、先⽇読んでいた⼩説に、「古伊万⾥」の記載があったのです!
⼩説のタイトルは、「ルンルンを買っておうちに帰ろう」で、作家林真理⼦さんのベストセラー作品です。
実際に本⽂中には、「⾷事中をしているシーンだったりすると、⼥の⽅が得意そうに、コレクションしている古伊万⾥の⾷器が必ず出てくるのもおぞましい。」と出ていました。

この表現には、若⼲林真理⼦さんらしい「⽪⾁」が詰まっていますが、当時古伊万⾥をコレクションするということは輝かしい⼥性を代表し、そこに憧れを抱く⼀⼈の⼥性(林真理⼦さん)の感情が表現されているように感じました。

また、この作品が発売されたのが、1982年だったので、まさにバブルを迎える前であり、豊かさの有田焼は象徴でもあったのだと読み取りました。

このような時代に対し、現在は⾷器の多様化に伴い、豊かさを象徴するものが変わってきているとも感じます。
例えば、「⾃分時間を保つこと」が豊かさであったり、「家族との時間を過ごすこと」が豊かさであったり。

有田焼の絵柄も多様化し、時代の流れと共に変わってきています。

1980年代頃に販売されていた代表的な有⽥焼



2020年代に販売されている有⽥焼のひとつ


その時、その時の流⾏や時代にあったやきものを提案し続けてきた有⽥焼産業だからこそ、⻑く愛され続けてきたのではないでしょうか。

ぜひ、有⽥焼400年の歴史をやきものの絵柄や特徴を踏まえて、変化の過程も楽しんでみてください!  

有田焼を世代を超えて受け継ぐこと

2024年02月28日

有田観光協会 at 15:30  | Comments(0)  | 東京都特派員
引っ越しの準備を行う中で、自分の所有物の「残すもの」と「処分するもの」の仕分けを行っていた。
その時、1番の悩み事が有田焼であった。

なぜなら、引っ越し先の容量の関係で全てを持っていくことが叶わないからだ。
ただ、愛着のあるものや一目惚れして購入したものの一度も使っていないものを捨てる勇気も覚悟もなく、この心のモヤモヤを解決してくれる方法がないかと考えた。


私の住んでいる世田谷区では、行政が食器等の回収を行い、その後の利活用方法まで一緒に考えて意向に沿うようにしてくれるという制度があることを知り、
「一度も使っていない、また大切に使用してきた有田焼を寄付したいのですが…」と、電話してみることにした。

結果は、
「ぜひ!お受け取りします!そして、この後、どう活用してもらうかも一緒に考えましょう!」
と言われ、役所の出張所に持ち込む事に。

とても綺麗な状態の食器であると言っていただき、この後の活用方法について色々と提案していただいた。

その時、私から「有田焼の魅力を若い世代に伝える活動をしていることもあり、子どもたちに使ってもらいたいです!」とお伝えしたところ、
地域の子ども食堂で利用してもらうことはどうかとの提案があり、是非、お願いしたいと伝え、有田焼をお渡しした。

自分が今まで大切に使ってきたものや一度も使わず保管してきたものを世代を超えてバトンタッチすることができたことに嬉しい気持ちで一杯になった。

少しでも多くの子どもたちが有田焼での食事を体験し、有田焼の魅力や美しさを知ってもらえれば、と思っている。
  

是非訪れてほしい有田町のおすすめスポット

2024年02月07日

有田観光協会 at 10:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
2024年、今年もよろしくお願いいたします。

まず初めに、2024年1月1日に発生した能登半島地震で被害に遭われた多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の1日も早い復興と日常生活が戻りますことをこころより願っております。


1月6日、世界を代表する経済紙である「ウォール・ストリート・ジャーナル」で「2024年の行くべき場所ベスト10」が発表され、九州が日本で唯一選定されました!

その中で、有田町の陶山神社も紹介されており、今後より多くの方が来訪されることが予想されています。
そして、佐賀県としてもSAGA2024国スポの開催を控えていることもあり、より日本・世界から注目を浴びる一年になること間違いなしです。

今後有田町への来訪を考えている方に向けて、私が思う有田町のおすすめスポットをいくつかご紹介したいと思います。



まず、最初に行っていただきたいのは、泉山磁石場です!
ここは、有田焼の400年の歴史と原点を感じられる場所となっており、有田旅をスタートさせるには、ここからがおすすめです!


続いては、内山地区の通りです!(写真は有田陶器市の期間中のもの)
有田焼を販売する商社や窯元の歴史的な建物が数百メートルにも渡って並んでおり、この道を歩くと時代をタイムスリップしたような気分になるとともに、
ふらっと立ち寄ったお店で素敵な焼き物との出会いがあるかもしれません!



この内山地区の通りを有田駅方面へ下っていく途中に、今回のウォール・ストリート・ジャーナルでも紹介されていた陶山神社があります。
ここは、有田町を長い間見守って下さっている大切な神社です。
本殿の前には磁器製の鳥居があり、境内の中には有田焼の灯篭や水がめ、狛犬もあります。

さらに神社後方の山の山頂には陶祖李参平を祀る碑があります。


また、境内の中に踏み切りがある神社で、タイミングが良ければ鳥居のすぐそばを走る電車を見る事ができる、珍しいスポットです。


最後は、アリタセラです!有田焼を販売している商社が約20,000坪の敷地の中に22軒立ち並んでおり、様々なスタイルの有田焼を一度に楽しむことができます。
先月の12月2日〜25日まで実施されていた「アリタ・マシュマロ・クリスマス & フィンランドフェア」のようなイベントも数多く開催されているため、行かれる時にはぜひチェックしてみてください!

まだまだご紹介したい場所・お店は数多くありますが、これ以降はぜひ来訪された際に、ゆっくりと歴史的な街並みを歩きながら、「まちとやきもの」の一期一会の出会いを楽しんでください!
  

伝トークに参加させて頂きました!!(後編)

2023年12月02日

有田観光協会 at 10:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
今回の記事は、前回の「伝トークに参加させて頂きました!!」の後編(総まとめ)となっております!
文章が長く続いてしまっておりますが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。


(※伝トークより引用)

今回参加させて頂いた中で、有田焼がより好きになったと同時に、「有田焼らしさ」を自分なりに考える旅が裏テーマとして始まりました。
この抽象的な概念を言葉にすることは難しいけれど、挑戦してみることにしました。

このきっかけは、伝トークの参加者・関係者の方々と顔合わせたをした際、最初に投げかけられた質問がこのテーマであり、それ以降、様々な方の話を聞く中で、常に「有田焼らしさ」を考えるようにうなっていたからです。

色々と考えている中で、頭を悩ませているのは「ブランド」という言葉の曖昧さであることに気づきました。
なぜなら、私たちは頻繁に「ブランド」という言葉を使用しますが、それが海外の高級アパレルショップや革製品の有名店を指すのか、それとも「高品質、高性能」の代名詞として機能しているのか、人によってその意味合いが異なるからです。

この違いを理解するために、ブランドの歴史に迫ることにしました。
小学生時代に愛用していた辞書を引っ張り出し見てみると、そこには「銘柄・商標」としか記されていませんでした。

更に理解を深めるべく、Googleで検索してみたところ、「ブランドは元々、牧場の所有者が自らの家畜に焼印を施し、他の家畜と区別するために行われた行為を表す北欧の言葉に由来している」という歴史的背景にたどり着きました。

言い換えれば、同じような商品を見分けるために製造元が付属物として用いていた商標やマーク、タグ、デザインが、ブランドと呼ばれるようになったということです。

有田焼は、多岐にわたる生産者の存在と、それによって生まれる多様性を活かし、世界を魅了する焼きものの一大ブランドとして栄えてきました。
言い換えれば、「有田焼=これ!」といった明確なマークやデザインが存在するわけではなく、むしろその多様性を受け入れ、ともに発展し合う産地としての特徴が、有田焼の本質(つまり有田焼らしさ)を形成していると考えるようになりました。

そして、伝トークの参加者の方とお話した、愛媛県今治市に関する話題も「らしさ」を考える上で非常に勉強になりました。

今治タオルで人気を博している今治は、ブランド価値を「見える化」し、今までの考えを一新させる新しい仕組みを導入したのです。
それは、数多くの厳しい基準をクリアした最高級のタオルだけが、「今治タオル」として名乗ることができるというものでした。こうした厳格な基準を設けたからこそ、今治タオルはブランドとしての価値を維持し、信頼を得ているのだと思います。

これらの話を聞いた後、「有田焼らしさ」が少しだけ理解できたような気がしました。
今回の伝トークに参加した3人の中でも有田焼に対して抱く感情や思いが異なるように、手に取る人や生産者の思いによって有田焼の姿が変わる。
これこそが、有田焼らしさであり、今後もこの有田焼らしいブランドのあり方を維持していくのだと感じます。
産地の至る所で魅力ある焼きものづくりが続いていくことを願っております。

皆さまは、「有田焼」らしさについてどういう印象をお持ちでしょうか??
教えていただけると嬉しいです!!

「伝トーク!!」のWebサイトはコチラ  

伝トークに参加させて頂きました‼

2023年10月13日

有田観光協会 at 14:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
「今年の夏の思い出は、これで決まりだ。」
例年に比べて暑い日が続いた8月の有田町に、私は飛行機と電車を乗り継ぎ、東京から向かった。初めての一人旅ということから沸々と感じる緊張と一週間も有田町で過ごすのだという胸の昂りを感じていた。なぜ、有田に一人で向かっているのか。それは、とある企画に参加することが決まっていたからだ。
その名も、「レジ伝ス」。8月24日〜30日までの一週間有田町に滞在し、平日の昼間は職場体験をさせて頂き、旅の最終日に一週間を通して感じたことを「伝トーク‼」というトーク番組で発表するというものである。




今回で4回目を迎えた「伝トーク!!」は、有田焼業界に携わり、有田焼の発展に尽力されている方々を中心に取り上げられてきた。
ただ、今回は「外から見た有田焼」をテーマに設定し、有田町に住んでいないが、焼き物産業に興味関心のある方々を募集していたのだった。私も、そこに勇気を持って応募してみた。

企画が開始される2ヶ月ほど前から、商工会議所をはじめとする多くの方々によって、飛行機の準備やスケジュールなどを入念に設定して頂き、出発の日を迎えることができた。

有田に到着後、私を含む3人(社会人の方と大学院生の方)で、泉山磁石場や大公孫樹や陶山神社など有田の名所を見て回った。




そして、翌日より職場体験が始まった。私は香蘭社さんの赤坂工場にお世話になり、多くのことを見て・聞いて・体験させて頂き、非常に勉強になった。

社員の皆さまと休み時間にした「ちょっとした会話」もとても楽しく、今でもあの時に感じたあたたかい空気を鮮明に覚えている。



一週間を通して、焼き物ができるすべての工程を経験させていただいた。
「素焼きの状態のものを板に乗せる作業・検品作業・釉薬掛け・下絵付け・上絵付け・転写・焼きあがったものを仕分けする作業」すべてである。

本当に社員の皆様お一人お一人が、自分たちの作った焼き物に対して、関わった焼き物に対して、責任と誇りを持って世に送り出されている姿を見て、本当にプロフェッショナルな職業だと実感した。


まだまだ、書き足りないことが多く、次回も続編としてお伝えします!
ぜひ、読んでいただけると幸いです。

今回の記事でお伝えしたことは、現在放送されております「伝トーク」でも話しております。より深く言及している部分もありますので、ぜひYouTubeでもご覧ください!

「伝トーク!!」のWebサイトはコチラ
  

東京モノレールに有田町の車内広告が!

2023年09月16日

有田観光協会 at 10:00  | Comments(0)  | 東京都特派員
皆さま、こんにちは!
東京都特派員です。
今回は、「東京モノレール」の車内に期間限定(2024年5月)で有田町の車内広告が掲載されていると知り、見に行ってきました!


東京モノレールは、浜松町駅から羽田空港の第二ターミナルまでを結ぶ、全駅数11駅のモノレールとなっています。

今回、私は東京タワーのてっぺんが見える浜松町駅から乗車し、有田の車内広告を探すこととしました。


浜松町駅の改札通過後に感じたことは、羽田空港までを結ぶモノレールと言うこともあり、まるで空港のように日本全国の魅力的なポスター広告が至る所に掲載されておりました。その為、モノレールに乗車しただけで、あのワクワクした旅行気分を味わえる満足感に包まれました。


その後、数分ホームでモノレールを待ち、いざ乗車する時となりました。6両編成となっていることもあり、どの車両に広告が掲載されているのかわからなかったため、後方車両から順に探していくこととしました。
最終車両は見つからず…その次の車両で有田町の車内広告を見つけることができました。

今回は、羽田空港行きの車両だったということもあり、スーツケースを手に今から旅行に行くという方々も多く、この有田の広告を眺めている乗客の方も多くいらっしゃいました!

有田町の広告は、他の車内広告と違い、ビジュアルで情報を伝えるものであったため、探している中でも、パッと人目を引く素敵なものになっていました。

掲載期間が、2024年の5月までとなっているので、ご旅行などでモノレールを利用される機会がありましたら、ぜひご覧ください!